Mysten Labsが開発しているレイヤー1ブロックチェーンがSuiで、SUIとはそのネイティブトークンです。
公式DocumentによるとSUIと大文字で表現する場合は、このTokenのことを指しています。
Sui は処理性能やセキュリティの高さが特徴です。
すでに多くの資金調達に成功しており、価格も上昇している注目のトークンです。
国内では2023年10月 OK Coin Japanで上場済みです。
SUIの基本情報:
名称 | Sui |
ティッカーシンボル | SUI |
コンセンサスアルゴリズム | PoS形式 |
ローンチ | 2023年5月 |
開発元 | Mysten Labs |
総供給量 | 100億枚 |
時価総額ランキング | 53位 ※2024/03/22時点 |
時価総額 | ¥315,242,551,771 |
価格 | 276.83円 ※2024/03/22時点 |
公式サイト | Sui公式サイト |
SUI Tokenomics
分配
50%以上はスイ財団(ビルダー、リサーチャー、バリデータらに分配)
50%は、Suiブロックチェーンへの初期貢献者や支援者
SUIトークンの目的
- Sui Foundationの記事によるとSUIトークンは以下の目的で利用されます。
- ステーキングして報酬を得ることが可能
- ブロックチェーン上のガス代(取引手数料)の支払いに使用可能
- オンチェーンで流動性を提供
- トークン保有者はコミュニティのガバナンスに参加する権利が与えられる
引用元: Sui Delivers Infrastructure-friendly Tokenomics
SUIの特徴
高速処理と低手数料の実現
Suiは高速かつスケーラブルなLayer1ブロックチェーンです。
並列にトランザクションを実行するという特徴で従来のブロックチェーンと比べて高い処理能力があります。
TPSという1秒間に処理できるトランザクションの数を示す指標では以下のように突出したPerformanceを示しています。
通貨 | TPS |
---|---|
Bitcoin | 3-7 |
Ethereum | 15-25 |
Solana | 2,825 |
Polcadot(DOT) | 1,000 |
SUI | 12000 |
イーサリアムを利用している方はご存じの通り、イーサリアムには、ブロックチェーン上に展開されたアプリケーションのトランザクションが集中すると、処理の遅延が発生して、手数料が高騰するという問題が発生しています。
イーサリアム上のDappsでトランザクションを実行すると、一回で数千円から数万円程度の手数料(GAS代)がかかることがあります。
SUI Networkはこのようなスケーラビリティの問題を解決する為の十分な処理能力を持っており、トランザクションが渋滞しにくく低い手数料(ガス代)を維持することが可能とされています。
MOVEという言語を使用した高い安全性
SUIの開発では「Move on Sui」というスマートコントラクト用の言語が利用されています。
「Move」はもともとMeta社(旧Facebook)のDiemプロジェクトで開発に利用されていたものであり、資産の複製や紛失などを予防する設計を言語自体に直接組み込んでいる高い安全性が特徴的な言語です。
注目される理由:
Meta社の元社員、Diem(Libra)プロジェクトのエンジニアが設立したプロジェクト
DiemはもともとMeta社が開発を主導していたグローバルな通貨・金融インフラの構築を目的としていたプロジェクトで、法定通貨に裏付けされたステーブルコインの開発をおこなっていたようです。
Meta社はすでにDiemプロジェクトの知的財産権をすべて売却したようですが、Diemに携わっていたエンジニアが創設したプロジェクトがSUIです。
このように世界のTOP企業でブロックチェーンの分野の開発をしていたメンバーが立ち上げたプロジェクトということもあり非常に注目を集めており、高い技術力にも期待が持てます。
資金調達
500億以上の資金を調達しており、著名な企業からの出資が集まっていることにより注目されています。
主な資金調達先
- a16z
- Jump Crypto
- Binance Labs
- Coinbase Ventures
- 電通ベンチャーズ
- FTX
- Circle Ventures
2023年のメインネットの立ち上げ以来、開発者たちが様々なDappsを展開しています。
仮想通貨Suiの価格動向
2023年10月に仮想通貨市場の低迷とともに底を打ちましたが、2024年にかけて価格が大きく上昇しています。2024年3月現在に1SUI=¥250前後を推移しています。
SUIの買い方
Suiは国内ではOK Coin Japanが取り扱いをしています。
海外取引所ではBybitで購入が可能です。
海外取引所への送金元となる国内取引所はbitbank、CoinCheckなどがおすすめです。
CoinCheckがおすすめな理由
bitbank口座開設手順
以下から口座開設ができます。
現在の動向
SUIのDappsの開発のスピードとTVL
1年も経過していないがDifiブロックチェーのTOP10入りを達成しており、DefiLamaのデータによると現時点で$619.76m、日本円にして100億円近くの資金がSUIのDefiプロトコルに流入しています。
Suiの競合チェーン
Aptos、LineraはSuiと同様にDiemプロジェクトに携わっていた開発者によって創設された高速なL1チェーンを構築することを目的としたプロジェクトで競合となっているプロジェクトです。
これらのプロジェクトは”旧Libra”系L1チェーンなどと呼ばれ比較、注目を集めています。
Aptosは2024/03/23時点で、時価総額でSUIを上回っており、CoinMarketCapのデータによれば、時価総額20位、日本円にして¥2,450前後を推移しています。しかし、TVLでは競合のAptosを上回る資金の流入が確認できます。